通信設備

通信網

SSB
 バンギ事務所と現場事務所とはテレックス付のSSB無線機(日本無線)で交信している。現場宿舎にもSSB無線機が設置してある.
 バンギの日本大使館にあるSSB無線機とも常に交信していて、全てローカルのオペレータが24時間体制で運営してる。
 この無線機は周波数さえ合わせれば相当な距離まで交信できるので電話事情の悪いドアラとの連絡は電話より確実な場合が多い。

FM
 バンギ事務所、現場事務所、現場宿舎、クラッシングプラントにはFM式無線機(YAESU)の固定局を設け、これも24時間体制で運営している。
 この無線機は60km程度しか交信できないので、おもに近距離の連絡に使用している。ほぼ全ての車両にFM式無線機を搭載してあり、無線係を常に車両と日本人の所在地を把握するように教育してある。
 また、車両がバンギ付近を走行しているときは、日本大使館のFM式無線機とも交信が可能である。

インマルサット
 現場事務所にはインマルサット(海事衛星)の電話機(国際通信施設)を設置していて、海外との連絡に使用しているが、通話料が高いので緊急以外は電話をなるべく使用しないようにして、もっぱらインターネット等のデータ通信に使用している。
 ランニングコストが高いのが難点であるが、治安上リスクの大きい国でのプロジェクトでは非常に重要で、なんと言っても安心感がある。
 通話料が高いと言ってもバンギにある公衆回線での国際通話料金と変わらないし、当然使わなければ通話料は取られないのであるから、国の法律が許せば設置すること自体に大きな意味があると思っている。

 97年10月には中央アフリカの電話公社によりインテルサットを使った一般公衆回線が宿舎に設置された。これは、海事衛星と異なり、バンギからは単なる市外通話であり、通話料金は非常に安い。これにより、現場の通信設備は飛躍的に向上し、SSBとインマルサットは補助的な通信手段になった。
 しかし、一般電話回線は有事には切断されたり、回線が不足したりするので代替えの通信手段を確保して、常に保守することは重要である。

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