<連載:てっちゃん in ラオス>
はじめに

てっちゃんは埼玉県で活動している「高齢期を支え合う仲間の会・おもとくらぶ」という非営利任意団体の会員である。その会からの依頼で機関紙にてっちゃんのラオスでの活動について連載している。
それをここに順次掲載して行くが、その前に、まず会報に載せられたてっちゃんの紹介と、てっちゃんが会に送ったメールを読んでいただきたい。


* * * * * * * 第 二 の 人 生 を ラ オ ス の 若 者 た ち と * * * * * * *

Chao Fangum Garden
チャオファングム公園
おもとくらぶの仲間がひとり、はるかラオスに旅立ちました。
現役時代に培ったITの知識・技術をラオスの若者たちに伝えたいと、私財を提供し学校を設立したのです。

現地の新聞にも大きく取り上げられ、その写真入りの記事がおもとくらぶにもメール送信されてきました。

定年後の過ごし方に不安を感じたり脱力感に悩む人も多い中、彼の見事な転身は、私たちに勇気と喜びを運んできてくれました。

開校準備のため日本に一時帰国していた彼が、再度ラオスに赴いた時に送ってくれたメールをご紹介しましょう。
(嘉成)


昨日、早朝にビエンチャンに戻りました。2週間の留守の間、こちらの準備は殆ど前に進んでいないばかりか少し後退していました。
MOUの手続きに不備があり、担当者(私の前に座っている女性)が始末書を書いています。なんでも、この国ではサインの前に大臣の認証がいるとのこと。

日本で大臣宛に始末書といえば大変ですが、彼女は「ボーペンニャン」といって笑っています。
タイでは「マイペンライ」、インドネシアでは「ティダアパアパ」、ビルマでは「ケサムシブ」、日本語では……いい言葉がありません。

人が間違いを犯して謝って来たら「気にしなくていいですよ」という意味で「ボーペンニャン」、自分が間違いをしたときは誤りもしないで「気にしてませんから」という意味で「ボーペンニャン」、将来に対してものすごく不安に感じるとき「どうにかなるさ」という意味で「ボーペンニャン」、色々意見が合わないとき「そんなことどっちでもいいジャン」と「ボーペンニャン」です。

遅々として進みませんが「ボーペンニャン」、というわけで、1ヶ月前の書類がまた戻って来ました。
てっちゃん in ラオス